ホームページビルダーには、バージョン6以降、「どこでも配置モード」という作成モードがつきました。
ホームページ・ビルダーではじめてWebサイトを作ろうと思った際、どこでも配置モードがデフォルトになっているので、ついつい選択しがちです。
しかし、この「どこでも配置モード」には問題点がかなり多く、使うべきではありません。
どこでも配置モードの特徴は、文字や画像の配置を自由に行えることです。また、文字や画像をを自由に重ね合わせることが出来ます。
特徴だけを聞いていれば、「何で使ったらダメなの?」という疑問がわくと思います。問題点をあげてみましょう。
どこでも配置モードを使う場合、ウィンドウサイズを決めます。例えば、940×1200のサイズで作ってみたとします。ページ全体を中央に配置しています。
1024×768の解像度で、ブラウザを最大化して閲覧すると問題なく閲覧出来ています。しかし、ブラウザの横幅を小さくしたり、低解像度の状態で閲覧すると、以下の問題が発生します。
これは、どこでも配置モードでは、ウィンドウサイズを決めてしまっていること、ページの左上を基準としてすべての文字や画像を絶対配置をしていることが原因です。
先ほどの見本ページをWindows版InternetExplorer4以上で閲覧すれば、私が意図したとおりのレイアウトで表示されますが、Netscape7.01やOpera6.05で閲覧すると区切り線が上にきてしまい、一部リンクと重なってしまいます。
見本ページではNetscape4.75で閲覧しても支障がないのですが、どこでも配置モードで作成されたページはNetscape4.xで閲覧すると、レイアウトがよく崩れてしまいます。
先ほど、ブラウザによってはレイアウトが大きく異なると言いましたが、これに関連する問題です。
見本ページの場合、Netscape7.01やOperaで閲覧すると、区切り線がリンクと重なってしまうのですが、区切り線と重なっている部分に関してはクリックできないのです。
ソースを見てほしいのですが、すべてを汎用ブロック要素であるdiv要素で囲っています。文法的には間違っていないのですが、ほかに適切な要素があるのであれば、その要素を使うべきです。
また、スタイルシートが使えない状態でページを表示すると、意味がわからなくなってしまう部分が出てきます。
結論から言えばNOです。
バージョン6から搭載された「どこでも配置モード」ですが、特にNetscape4.xで閲覧したときにレイアウトが激しく崩れてしまうとのクレームが多かったのか、バージョン7で、「ブラウザ互換のレイアウトに変換する」機能が搭載されました。
では、見本ページに「ブラウザ互換のレイアウトに変換する」機能を使用します。変換後の見本ページ
Netscape7.01やOpera6.05でレイアウトが崩れてしまっていた状態は、解消されました。しかし、ソースを見るとかなりごちゃごちゃしているのです。当然、ファイルサイズも大きくなってしまいます。
原因は、以下の通りです。
テーブルを使ったレイアウトは、今でもよく使われているのですが、これはHTML本来の役割を考えればよくありません。HTMLは文書構造を示すモノです。HTMLでのテーブルは表として使われるモノであって、レイアウトのために使うモノではありません。
テーブルについてはアクセシビリティ(情報閲覧のしやすさ)という点でもよくありません。テーブルを理解できないブラウザを使っている場合、ソースの上から書いてある順番に情報が表示されます。このとき、必ずしもわかりやすい順番で表示されるかというとそうではありません。
また、透明gif画像にalt属性がないため、画像を表示できないブラウザでは、ファイル名がそのまま表示されてしまうなどの問題が生じます。
すなわち、HTML文書としては落第レベルの文書にしか変換できないのです。
V10までは、アクセシビリティ的な問題が非常に大きかったのですが、ようやく対策を打ってきました。
レイアウト→「読み上げ順序の変更」で読み上げる順番を自由に入れ替えすることが可能となりました。読み上げる順番を入れ替えますので、HTMLも変更が加えられます。
V10までで作成したどこでも配置モードの文書も「読み上げ順序の変更」で読み上げる順番を自由に入れ替えすることが可能です。
音声読み上げに関するアクセシビリティは解決しましたが、ビジュアル面では相変わらず欠点を抱えたままです。
「どこでも配置モード」はどうやっても使えません。後々苦労する原因になってしまいます。
ホームページ・ビルダーを使うのなら、「標準モード」で。以上。