Yahoo!ニュース経由で、児童の顔にモザイク処理 京滋の小学校HP 安全確保でを知る。
京滋など全国の小学校のインターネットホームページ(HP)から児童の「顔」が次々と消えている。個人が特定できないよう写真にモザイクを施したり、顔が出ていないか各校の更新を逐一チェックする教委も。教委や校長は、個人情報保護や児童の安全確保の観点から必要とするが、現場の教員らからは「学校の主役である児童を登場させられないなんて」と戸惑いの声も聞かれる。
小中学校のWebサイト(ホームページ)は閲覧してもらうメインターゲットとして誰を想定してもらっているのだろうか?
まずは、生徒の保護者だろう。子供達が学校でどのようなことをやっているのかを知りたいのは当然の要求だろうし。
もう一つのターゲットとなるのは、公立学校の場合は地域の住民だ。子供は学校と家庭だけで育つものじゃない。地域の人々によっても育っていく。お受験をさせなければ地域にある公立学校に通う。地域にある学校がどのような雰囲気で運営されていて、地域の子供達がどのような教育を受けているかを知りたいというのも当然の要求だろう。
ほかにも、生徒本人が進学先の情報を知りたいというニーズもあるだろうけど、サイトのメインターゲットは生徒そのものではなく、保護者を始めとした大人なのである。
それぞれの言い分を考察してみる。教育委員会や校長の言い分の中で個人情報保護というのがあるのだが、名前を出しているわけではない。写真の中に写っている生徒がその学校に在籍していて、その校区に住んでいるまでしかわからないので説得の材料としてはちょっと弱い。しかし、そこに肖像権という問題も絡めると、大人と比べて判断力の薄い生徒(特に小学校低学年)のが写っている写真をサイトに掲載しても良いのか?という問題がある。本人や保護者の了解も得ているのだろうかという疑問が残るのだ。二つ目の言い分である安全確保は、説得力の高い材料だ。サイトに掲載されている写真が原因で変質者に狙われてもおかしくない世の中になってしまっている以上、リスクは減らしておきたいというのがあるだろう。学校が公的に開設しているサイトが原因で何かトラブルがあれば、学校を管轄している人間にまで責任が及んでしまうので、お偉いさん達の保身が一番の本音かも。
一方で、情報を発信する教員側の言い分は、「サイトの価値が上がらない」に集約される。活き活きと学校生活を送っている生徒の姿を閲覧ターゲットに伝えることでサイトの価値を高めたいのだ。ところが、彼らの言い分には「肖像権」という考えがすっぽり抜け落ちている。今の情報教育の中で「ホームページ作り」を行う場合、肖像権について何らかの形で触れられていると思うのだが、教える側がわかっていないのではないか?
確かに、教育委員会があーだ、こーだと口を挟んで規制をするというのは行き過ぎだとは思う。けど、生徒本人の肖像権とか、肖像権がある写真の公開のあり方とか、個人情報の取り扱い方とか、情報公開のメリットとリスクとか、情報発信をするにあたって先生、生徒いずれも考えるべきことはいっぱいあると思う。
