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東大阪市消防局の視覚障碍者向けサイト・2

2月28日にちょこっとだけ触れていたけども、私なりの考えを。

アメディアの望月氏が発行している「ウェブアクセシビリティ入門」第63号で東大阪市消防局の視覚障碍者向けサイト(Javaアプレット)の件を知ったときに、まず何を確認したかと言うと、Macで動作するかどうかだった。
Javaアプレットを使っていると言うことは、Java仮想マシンがインストールされていれば、OSは問わないということを意味する。Windowsだろうが、Macだろうが、UNIX系OSのデスクトップ環境だろうが関係なく動作するということだ。

MacOS 10.3.9とSafariの組み合わせで動作確認したところ、問題なく音声読み上げを行った。非WindowsOSで日本語音声読み上げを行ったというのに個人的には感動した。しかも、いかにも機械が読んでいますという音声でなくて、肉声ですよ。

スクリーンリーダーや音声ブラウザを使わずにWebページの音声読み上げをさせるための支援ソフト(アクセシビリティ支援ソフト)は、WebUD(富士通製)とからくらくWeb散策(日本IBM製)とかZoomSight(日立公共システムエンジニアリング製)などがあるのだけども、Windows系OS+IE5.5sp2以上というのが前提。
それに、スクリーンリーダーや音声ブラウザも日本語読み上げが製品レベルのものとなるとWindows上で動くものしかない。

望月氏自身によるテスト結果は以下のとおり。ウェブアクセシビリティ入門 第63号より。

ボイスサーフィン:
ページの使い方の説明は合成音で読めましたが、肉声は最初の男性のフレーズしか聞けませんでした。
ただ、「現在のURLをIEで開く」というコマンドでIEを起動させたところ、肉声も聞けました。

ホームページリーダー:
ページの使い方の説明は、アクセス直後の1回だけ聞くことができました。
肉声は、指示どおりに聞くことができました。
ページの説明が最初の1回しか聞けないのは、キー操作が肉声を発生させるためのプログラムに取られてしまい、ホームページリーダーとしての操作ができないからです。

IEをスクリーンリーダー(PC-Talker)で読ませた状態:
ページの使い方の説明と肉声の両方を聞くことができました。
PC-Talker の場合、ページ内部のテキストを読み上げる操作が CTRLキーを押しながら上下のカーソルキーという操作で、消防局の肉声発生のための上下カーソルでの操作とバッティングしていなかったことが結果的によかったのでした。

一方で、望月氏によせられたメールには、以下のような動作結果もあった。

ホームページリーダーで読めないというメールも届きましたし、 PC-Talker とIEのコンビネーションで読めないというメールも頂きました。

東大阪市消防局の視覚障碍者向けサイトはJavaアプレットが使われているので、Java仮想マシンがインストールされていない場合は、当然音声を聞くことができない。
WindowsXPになってから、Java仮想マシンがプリインストールされなくなったのが大きいと思うが、インストールしていなかった方もそれなりにいるということだ。

東大阪市消防局の視覚障碍者向けサイトの説明ページによると、以下のようになっている。

目の不自由な方のためのホームページは、音声読み上げソフトを使用せずに簡単な操作により、知りたい情報を見たり聞いたりできます。
また、文字サイズもブラウザに依存することなく変更することができます。
サイトに入れば、矢印キーの下向き(↓)で「操作方法」を選択し、右向き矢印キー(→)で操作方法の説明を先に確認してください。

制作者がターゲットユーザのパソコン環境を正しく把握できていなかったのだろうと思う。大阪府立盲学校の協力を仰いでいることから、重度の視覚障碍者がパソコンを使うのに音声読み上げ環境が必要だというのは認識していたのだろうと思う。

望月氏も指摘しているが、「目の不自由な方」としてどんな人を想定したのかという問題もある。アクセシビリティ支援ソフトと同じ層(軽度の視覚障碍者や高齢者)を想定していたのであればミスしている。

東大阪市消防局のサイトからリンクをたどった場合、音声読み上げページにたどり着く前に説明用ページがあるのだけども、そこにはJavaアプレットが利用されているとか、Java仮想マシンが必要ですとかという説明がない。だから、実際に読み上げページに入ったときに動かないととまどうユーザを生み出してしまう。

実のところ、Javaアプレットを使っているというのは音声読み上げページのアプレットの下に記載されている。でも、これではダメだ。動作するために何かソフトが必要であればその旨は先に知らせて、ダウンロード用ページへの誘導も行うべきだ。

肉声読み上げコンテンツとして、東大阪市消防局の視覚障碍者向けページが魅力あるのかというと、正直厳しいところかな。私自身は技術的に興味を抱いたのでアクセスしたけどね。

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2006年03月09日 12:00に投稿されたエントリーのページです。

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