WCAG2.0で最も揺れるであろう概念であるbaseline。これの解釈いかんではいくらでも使えないサイトが生産されかねないわけで。自分のサイトを利用してもらうのに必要なbaselineをどこに置くかを考慮するためにこれまで以上に幅広い知識が要求される。
そういや、WCAG2.0のラストコール・ワーキングドラフトが出る前後に、日本の視覚障害者用ウェブ利用ソフトの機能調査 を読んだときに、baselineが高めに設定されているなと感じたな。JAWS 6.2かホームページ・リーダー 3.04って。JAWSは新規で購入すると149,100円もする超高級品。ホームページ・リーダーは新規で15,750円だけども、スクリーンリーダー(PC-Talkerや95Readerなど)が別途必要なので、それなりの出費は必要。PC-Talkerが新規で39,900円、95Readerが新規で36,540円。購入するのに助成金が下りる自治体もあるけど、全額ではなくて購入に要する金額の3分の2までかつ10万円以内とかの制約があるんで、幾ばくかの出費は必要。しかもパソコン本体購入には助成金が適用されないという罠。
話を戻して、baselineという概念自体は悪くないと考える。baselineを定めることで、サイトを作成する側、UAを開発する側、サイトを利用する側それぞれがよりよい選択ができるかと思う。日本の場合は、誰が定めるのかという大問題もあるのだけどもね。

コメント (2)
本当はbaselineはユーザー全体の合意のもとに生まれるはずのものじゃないかと思うのですけどね。それがガイドラインの成り立ち方のはずだと。
投稿者: いしだ | 2006年05月01日 21:50
日時: 2006年05月01日 21:50
WCAG2.0自体が制作者向けに書かれていると思います。邦訳を読んだだけですけど、一般的なユーザ向けに書いたとはとうてい思えません。
一般的なユーザはどういった技術が使われているとかというのには興味がなくて、与えられた物に対して自分の利用環境で使えるかどうかというところに興味をしめすので、baselineをユーザの合意で生み出すというのは難しいかと思います。
投稿者: FUMING | 2006年05月02日 23:36
日時: 2006年05月02日 23:36