朝から開始時間を勘違いしてた。12:00スタートだったのに、10時過ぎに会場に行ってしまったorz.
それはともかく、受講したセッションの感想を。
A1:WCAG 2.0: 見えてきたアクセシビリティの新基準
WCAG2.0が再びWorking Draft(以下WD)に戻ったので、以前のWDとがらりと内容が変わっていました。最新のWD→http://www.w3.org/TR/2007/WD-WCAG20-20070517/
以前のWDやJIS X 8341-3と比べて、評価基準というのが見えてきたというのが大きな変化ですね。
WCAG2.0では以下の4つの原則を打ち出しています。
- 知覚できること
- 操作できること
- 理解できること
- 互換性/相互運用性があること
WCAG1.0との違いは、「Testable」であることと新技術への対応ですね。
Testableというのは機械的なチェックもしくは、アクセシビリティを理解している人間によるチェックが可能であるということですね。
Testableの例として、いくつか具体的な数値や語句が出ています。そして、テストツールも開発されつつあります。
- 5:1……色のコントラスト:輝度ベース
- 3秒
- 音声が自動的に再生される秒数
- 点滅している秒数
- 200%……支援技術なしで、テキストの文字サイズがリサイズ出来る
- 10倍……制限時間のあるコンテンツで、延長が出来る範囲
- 20デシベル……メイン音声とバックに流れる音声の音量差
- 3回/1秒……点滅間隔。
- 2つ以上……コンテンツを見つける方法
支援技術なしでというのは、ブラウザそのものが持つ文字サイズ変更機能や、OSに搭載されているサイズ拡大機能(ex.Windowsの拡大鏡)でできることを意味します。
AAAでは、「中等教育以上」「手話通訳」「拡張子した音声ガイド」と言ったものも求められています。
WCAG2.0では、はっきりと障害者向けというのを打ち出しているので、そのあたりは違和感をおぼえます。ただ、植木さん曰く、「欧米の人たちは、こういう障害を持つ人にはこうあるべき」という考えが強いそうです。
現在のJIS X 8341-3の内容を含み、かつより広範囲をカバーするというのがWCAG2.0になるとのことです。
X2:名前のウェブとXHTML文書のプロファイル
まず、衝撃的だったのは、「情報は伝わらない」ということ。
情報が伝わるためには、発信側の社会情報が受け手側で適切に再現されることが重要なのだけども、そのためには「名前」が重要なのだと。
メタデータについて、熱く語っておられました。
正直、今の私にはちょっと難しかったのですが、聴き応えのあるセッションでした。
X3:これから始めるCSSレイアウト術 読めるソースが優良と言っても過言ではないのだ
今回受講したセッションではもっともハズレ。スライドのTypo多すぎ。
バージョン管理をコメントで? プログラマーからしたら、寒いなーと思いつつ。
A4:JIS X 8341-3最新動向&Ajaxのアクセシビリティ
JIS X 8341-3は、JIS X 8341-1を読んだ上で、それから読むと理解が深まるとのこと。JIS X 8341-1を読んでいなかったので反省。今から買ってきます。
WCAG2.0との協調路線をとるとのことなので、WCAG2.0と異なる部分については、ドキュメント化する方針とのことです。
Ajaxのアクセシビリティですが、これについてはWAI-ARIAというのがあります。XHTML1.1の拡張にあたります。DOM、XHTML、XFormsなど複雑な構造なので、普及するかは微妙です。
日本の支援技術の現状を考えると非常に寒い状況です。梅垣さんは「致命的」とおっしゃっていました。WAI-ARIA対応できるとすれば、スクリーンリーダー最高級品のJAWS for Windowsしかないだろうとも。
あと、ブラウザの方は、IEは対応出来ないだろうとの事です。Firefoxではサポートする姿勢があるとのことなのですが、なにせFirefoxに対応する日本語のスクリーンリーダーが現状ではJAWSしかないという状況。寒すぎます。
Webアプリケーション時代に取り残されてしまわないよう、スクリーンリーダーや音声ブラウザのベンダーには、対応を勧めていって欲しいところです。
4つのセッションを受講した時点で、頭痛すぎて、アフターパーティはキャンセルしました。申し訳ないです。
3つのセッションは聴き応えのあるモノで、非常に考えさせられました。
