興味深い資料が出てきているので、紹介しておきます。
http://www.nise.go.jp/research/kogaku/twatanab/PCUserSurvey/Survey2007/Survey2007Jp.html
調査期間(平成19年5月17日~6月30日)の関係上、昨年10月にリリースされたNetReaderは対象外。
土屋さんのBlogでなんで名前が挙がってないの?ってあったけど、調査期間を考えれば至極当然。
統計資料読むときに調査期間や母集団についての情報を読むのは当然だと思っていたのですが。
視覚障害者といっても、墨字(印刷文字)の読み書きができるかどうかで利用状況は大きく違うと感じました。
特に携帯電話の場合、墨字の読み書きできないと実質らくらくホンシリーズしか選択肢がないので、キャリアもDocomoの割合が高くなるのは仕方ないですね。auはメール読み上げアプリがありますが、けっこう不便だった記憶があるし、SoftbankやWILLCOMに至っては読み上げ機能ないですからね。通話だけでいいというわけにはいかないし。
ちなみに、1級の場合では墨字文字が読み書きできるのがわずか11%。視覚障害での1級は両眼の視力の和が0.01以下のものとなっていますから、完全失明者ばかりではないことにも注意。
逆に2級では69%、3級以下だと89%の人が墨字の読み書きができるというのも興味深いところです。
利用OSは圧倒的にWindowsXP強し。Macだ、Linuxだ、そんなの選択にない。逆にMS-DOSやWindows98といったサポート切れのOSを使っている人もそれなりにいるのです。OSの乗り換えができないのは、操作体系の問題とか、音声読み上げの問題とかあるからでしょうね。何もかも1から乗り換えてというのは厳しいかなと感じたりします。安全でないOSでインターネットにアクセスしているというのに批判はあるとは思うのですが。
ともあれ、ソフトもなければサポートしてくれる人もないような状況ではOSを選ぶ余地などないのです。
PCインターネットをするときに使われている音声読み上げソフトですが、
| ソフト名 | 利用者数 | 開発元 |
|---|---|---|
| ホームページ・リーダー | 165名 | 日本IBM |
| PC-Talker | 146名 | 高知システム開発 |
| 95Reader | 43名 | SSCT |
| VDM | 30名 | アクセス・テクノロジー |
| JAWS | 37名 | FreedomScientific |
| サーチエイド | 13名 | 桂木範・オンラインソフト工房 |
| その他 | 26名 | - |
音声ブラウザ、スクリーンリーダー半々と言うところでしょうか。
墨字が読める人でも半数は音声環境を併用しているというのも注目です。
このBlogの読者の方ならご存じとは思いますが、ホームページ・リーダーの開発が打ち切られていますので、そのユーザがソフトの乗り換えをしていくのかというのは見守る必要がありますね。単に高性能だからって乗り換えできないのは、慣れ親しんでいる読み上げの癖問題が大きいですし。
Webブラウズ時にぶつかる問題には、制作者側の問題と読み上げソフトそのものの問題両方が絡んでいます。個人的には後者の方が深刻だと感じています。
最終報告が2月に出るとのことですので、出たら改めて紹介できればと思います。
